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1月1日・正月パスの旅

2008年3月卒 菊地 信太郎



〜函館駅前〜


はじめに

 私は、1月1日に正月パスを使い、函館まで行ってきた。このレポートは東京に帰ることが可能な函館発16時51分の特急列車に乗るまでの途方もない旅行記である。文章は少なく、写真は多くしたため一部、まとまりが変な部分もあるかもしれないが、どうかご了承いただきたい。



1・正月パスとは?

 正月パスという切符をご存知だろうか。正月と言うのだから1月の企画券であることはすぐにわかるだろう。発売しているのはJR東日本、金額はちょうど1万円である。利用可能範囲はJR東日本全域とJR北海道の函館まで利用可能である。(JR北海道の江差線木古内〜江差間は除く)また、新幹線を含む特急列車の自由席に乗ることができ、さらに、指定席も4回まで取ることが出来る。
 土日切符や三連休パスの使用範囲が強化版ともいえなくもないが、この正月パスが私用できる日は1月1日のみである。



2・東北新幹線一番列車

 東京から北に向かい、そして1日で戻ってくるには新幹線を使うしかない。飛行機を使う方法もあるが、飛行機には正月パスは使用不能なので、「飛行機を使え!」等のツッコミは控えて貰おう。
 1月1日の新幹線の始発電車は、東京発6:00のはやて&こまち71号(全車指定席)だ。残念ながら、この電車の指定席は取れなかった。さらに、東京発6:56発はやて&こまち1号も指定席を取ることができなかった。では、どうやって東北新幹線の終着駅、八戸に向かうのかというと、まず、東京発6:04発のやまびこ41号に乗って終着駅の盛岡駅まで先行し、そこではやて1号に乗りこむのだ。盛岡〜八戸または秋田の間のみ新幹線を使うときには、実はあるルールが存在している。JR時刻表を見ている人ならわかると思うが、この区間は、特定特急券となるものが存在している。この区間を特定特急券で利用した場合、座席の指定は不可であるが、普通車のあいている席には座ることができるのだ。
 やまびこ41号に乗るために、総武線の一番列車に乗って東京駅に向かい新幹線の改札に向かったら写真−1の状態だった。もちろん私の後ろにもずらーと人が並び、どこかのイベントを彷彿させる行列なった。




写真−1 改札が開くのを待つ人達



 指定席さえ取れていれば、行列に並ばなくて済んだのだが、この場合、肉体的疲労よりも精神的ダメージの方が高い。
 なんとか、やまびこ41号の席に座り、(もちろん窓側)東京駅を出発し、上野、大宮、宇都宮を通り、郡山や仙台に向かう。不思議なことに、郡山では雪が積もっているが、福島には、少ししか雪がないという違いが見られた。やはり、地形等が影響しているのだろう。地球温暖化もあると思うが・・・・。仙台を通ると景色が一変した、ここからが雪国と言われる東北地方の本気(?)だろう。




写真−2 水沢江刺駅



 写真−2のように、駅自体が、雪をよけるため、すっぽりと覆われているのである。東京にはこのような施設はまずないだろう。盛岡駅到着後、10分もせずにはやて1号がやってきてすぐに、八戸にむけて出発。正月パスの恩恵で盛岡からの指定席をとって確実に座れたので体力を温存できたのはよかった。





 
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